はんなり(読み)ハンナリ

デジタル大辞泉 「はんなり」の意味・読み・例文・類語

はんなり

[副](スル)関西地方で)上品で、明るくはなやかなさま。「はんなりしたおなごはん」「はんなり(と)した味」
[類語]高雅優雅優美典雅風雅優形やさがた上品ゆかしい奥ゆかしいしとやかたおやかみやびやか華やかきらびやか絢爛華麗華美華華しい美美しい輝かしい眩しい麗麗しい華やぐ

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精選版 日本国語大辞典 「はんなり」の意味・読み・例文・類語

はんなり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) はでなさま、明るく陽気ではなやかなさまを表わす語。はんなら。
    1. [初出の実例]「前の夏と殷との二代にひきくらべてみれば周はどっこもたらうてにをにをとしてはんなりとしたぞ」(出典:玉塵抄(1563)二七)
    2. 「こなたが弾(ひく)正真小町が出現したやうで気がめいる。何ぞはんなりとした物をと望めば」(出典:浮世草子諸道聴耳世間猿(1764)三)

はんなりの語誌

( 1 )中世後期以降、主として上方資料を中心に例がみられ、現在も京阪地方を中心に用いられている。
( 2 )「はな(花・華)」に、状態を表わす接尾語「り」が付いたものが撥音化したものとする説によれば、「はな」を語基にもつ語には「はなやか」「はなばな」「はんなり」がある。

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