アメリカの黒人作家ジェームズ・ボールドウィンの小説。1962年刊。行きずりの南部の白人女との愛と憎しみの生活に破れて、黒人ドラマーのルーファスは女を精神異常となるまで追い込み、自らも投身自殺を遂げる。この作品の焦点となるのは、生前ルーファスとかかわりをもった白人や黒人が、彼の死因に責任を感じながら、互いに繰り広げる錯綜(さくそう)した異性愛、同性愛の世界であり、性を媒体とした両人種間の人間関係である。現代人の愛に対する渇望と絶望が多彩な隠喩(いんゆ)とイメージによって表現されている。作者はこの作品で、性や人種のタブーを乗り越えた場に相互理解の新しい可能性を探り、同時にルーファスの自殺を救いえなかったアメリカ社会の不毛性を批判する。
[関口 功]
『野崎孝訳『もう一つの国』(集英社文庫)』
発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新