もて隠(読み)もてかくす

精選版 日本国語大辞典 「もて隠」の意味・読み・例文・類語

もて‐かく・す【もて隠】

〘他サ四〙 (「もて」は接頭語)
① うまくかくす。人に見られないようにする。人に知れないようにする。
※観智院本三宝絵(984)中「をさめむ事は我と汝としてこよひもてかくしてむ」
欠点などが、表われぬようにうまくとりつくろう。大切にかばい守る。
源氏(1001‐14頃)花散里「この大将殿の御心に、もてかくされて、過ぐし給ふなるべし」
③ そのままにしておく。ほうっておく。
今昔(1120頃か)九「飲食(おんじき)は、少し持隠して調へ可備(そなふべ)き也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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