やな(読み)ヤナ

デジタル大辞泉 「やな」の意味・読み・例文・類語

やな[終助]

[終助]間投助詞「や」+終助詞「な」から》名詞形容動詞語幹、動詞・形容詞終止形に付く。感動詠嘆の意を表す。…だなあ。…であるよ。…ことよ。
をさなの御物言ひ―」〈宿木
「むざん―かぶとの下のきりぎりす/芭蕉」〈奥の細道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「やな」の意味・読み・例文・類語

や‐な

(間投助詞「や」と「な」の重なったもの) 体言および形容詞・形容動詞の語幹を受け、詠嘆を表わす。
源氏(1001‐14頃)浮舟「よからずの右近がさまやな」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)太田神社「むざんやな甲の下のきりぎりす」

やな

〘名〙 (「やなぎだる(柳樽)」の略か) 樽(たる)。〔俚言集覧(1797頃)〕

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