やんや(読み)ヤンヤ

デジタル大辞泉 「やんや」の意味・読み・例文・類語

やん‐や

[名・形動]ほめそやすこと。また、そのようなさま。
女房五大力爪弾きを聴いてるも―な沙汰ぢゃあねえ」〈滑・浮世風呂・三〉
[感]ほめそやすときに発する語。「やんややんや喝采を浴びる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「やんや」の意味・読み・例文・類語

やん‐や

[1] 〘感動〙
① ほめそやす時に発することば。うまいうまい。うまいぞ。いいぞ。
※虎明本狂言・丼礑(室町末‐近世初)「やんや、人のほむるが道理で御ざる」
歌謡などの囃子詞(はやしことば)
※虎寛本狂言・節分(室町末‐近世初)「せど門へ柊をさすといふ事をはったとわすれて、目をしっくりとついたよな。あら目ひひらぎやんや」
[2] 〘形動〙 称賛に値するさま。
滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「女房が五大力の爪弾を聴居(きいて)るもヤンヤな沙汰ぢゃアねへ」
[3] 〘名〙 ほめそやすこと。喝采(かっさい)
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「潮来曲(いたこぶし)などといふものが、さのみヤンヤとも思ひやせんが癈(すた)らずにはやる」
[4] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) たてつづけにどんどん行動するさまを表わす語。
人情本・春の若草(1830‐44)三「少しも速く宜ひ客人を取り当て座敷でも持せて貰ってやんやと売出して見たがいひ」

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