わら細工(読み)わらざいく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「わら細工」の意味・わかりやすい解説

わら細工
わらざいく

稲や麦のわら原材料とする細工およびその製品。細工の方法には「なう (よる) 」「組む」「編む」の3つがあり,たとえば縄の場合は「なう」と「組む」,わらじなどの場合は「なう」と「編む」といった具合に,組合せて行われる。また編笠やわらじなどの手編みに対し,量産を必要とする縄,こも,むしろなどは機械あるいは道具を使用することが多い。いずれも農家副業として農閑期に行われてきたが,わらじに代る靴,むしろに代る敷物出現により,現在では著しく生産が減少しており,郷土玩具または民芸品として生産されるものが主となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android