改訂新版 世界大百科事典 「アカギ」の意味・わかりやすい解説
アカギ (赤木)
Bischofia javanica Bl.
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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トウダイグサ科(APG分類:コミカンソウ科)の20メートルにもなる常緑高木。雌雄異株。葉は互生して3出し、小葉は長さ8~15センチメートルで卵形ないし卵状楕円(だえん)形、鈍鋸歯(どんきょし)がある。花は小さく帯緑色。果実は球形で径1~1.5センチメートル。材は赤褐色で高級家具材とする。日よけや防風用に植える。沖縄から東南アジア、インドおよびオーストラリアにかけて分布する。那覇市首里金城町の大アカギは国指定の天然記念物で、6本あり、最大のものは高さ13メートル、胸高直径1.66メートル。奄美(あまみ)諸島に生育するものは自生種ではないとする説が有力。また、小笠原(おがさわら)には明治末期に移植されてのち、野生化して旺盛(おうせい)に繁殖し、自生種を圧して害木となっている。
[島袋敬一 2020年6月23日]
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