アクチノトロカ(読み)あくちのとろか(英語表記)actinotrocha

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクチノトロカ」の意味・わかりやすい解説

アクチノトロカ
あくちのとろか
actinotrocha

触手動物ホウキムシ類の浮遊幼生原腸胚(はい)期に続く幼生形態であり、アクチノトロカを経て変態が行われる。この幼生は、7~8月ごろ日本沿岸のプランクトン中にみいだされ、大きさは種によって異なるが、だいたい1~5ミリメートルの範囲にある。大きな笠(かさ)をかぶったかかし状の形態が特徴的で、この笠と、その下の体側面に形成される6~24対の触手および体後端の肛門(こうもん)周辺には、多数繊毛を生ずる。

[雨宮昭南]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android