出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
アクロバットの語は,ギリシア語のakrobatos(爪先で歩く者)に由来する。古代ギリシア・ローマから,中世を経て現代まで,祭りなどに大道芸として職業化したが,18世紀半ばからサーカスの演目に採り入れられ,19世紀末からはミュージック・ホールの出し物としても欠かせないものとなった。内容は大別して三つに分類することができる。第1は主として力業(ちからわざ)が基になるもので,重量挙げをはじめ,エジプト渡来といわれる〈人間ピラミッド〉など並はずれた腕力を必要とするものである。第2は体の柔軟さを基本とするもので,跳躍,とんぼ返り,空中ブランコなど身軽さを売物とするもの。第3は平衡を保つ芸で,綱渡り,はしご乗り,自転車曲乗りなどである。以上のほかに,ダンスのなかにこれらの芸をはさんだアクロバット・ダンスが別個に発達しているが,いずれも特殊な技術としてそれぞれ伝承・養成されている。演劇においては,コメディア・デラルテの伝統演技を採り入れたイタリアのピッコロ・テアトロのストレーレル演出や,芝居の前に必ず曲芸を見せるサバリの〈グランド・マジック・サーカス〉などが有名。
→曲芸
執筆者:利光 哲夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について 情報
…【織田 紘二】
[外国の曲芸]
ヨーロッパにおいても,曲芸は古くからおこなわれていた。曲芸,軽業を意味するアクロバットacrobatはギリシア語のアクロスakros(先端)とバトスbatos(行く)からきた言葉で,つまさきで歩くことを意味し,初めは〈綱渡り〉のことをいっていた。ギリシアには綱渡りを教える学校が設けられ,ホメロスの詩も曲芸師に言及している。…
…【織田 紘二】
[外国の曲芸]
ヨーロッパにおいても,曲芸は古くからおこなわれていた。曲芸,軽業を意味するアクロバットacrobatはギリシア語のアクロスakros(先端)とバトスbatos(行く)からきた言葉で,つまさきで歩くことを意味し,初めは〈綱渡り〉のことをいっていた。ギリシアには綱渡りを教える学校が設けられ,ホメロスの詩も曲芸師に言及している。…
…彼らは金銭の取得を目的としたために,宗教上・商業上の行事や人集め,また宴の余興に雇われることも多かった。しかし彼らが行う技芸そのものは神事や儀礼といった宗教的起源を有し,アクロバット(もとになったギリシア語akrobatosは〈爪先立って歩く〉の意)にしてもクレタ島では神聖な儀式として演じられていた。したがってこれらの技芸は特定の集団や地域に継承される例が多く,たとえば馬を踊らせたり曲乗りをしたりする技術は古代ギリシアのシュバリスで高い水準に達した。…
※「アクロバット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
7/22 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
6/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新