アサカミキリ(読み)あさかみきり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アサカミキリ」の意味・わかりやすい解説

アサカミキリ
あさかみきり / 麻天牛
[学] Thyestilla gebleri

昆虫綱甲虫目カミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する昆虫。本州から九州、およびユーラシア大陸東部、樺太(からふと)(サハリン)に分布する。体長11ミリメートル前後。体は黒色で、背部の毛は黒褐色。前胸の中央と両側および上ばねの会合部と側部にある縦条は白毛からなり、下面も白毛に覆われる。背面の毛は灰白色になった個体もある。成虫は6月ごろ現れ、アザミの芽やアサの葉を食べ、アサの茎をかんで傷をつけて産卵し、幼虫はその茎内を食害する。現在はアサの栽培が減少し、少なくなった。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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