ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アデク」の意味・わかりやすい解説
アデク
Syzygium buxifolium
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フトモモ科(APG分類:フトモモ科)の常緑小高木。樹皮は赤褐色で滑らか。小枝は四稜(しりょう)形。葉は革質で対生、楕円(だえん)もしくは広楕円形、長さ2~4センチメートル、幅1~2.5センチメートル、中央脈は下面に突出する。花は白色で径3ミリメートル内外、果実は球形で径7ミリメートルくらい。材は硬くじょうぶでカナツバキ(鹿児島での俗名)ともよぶ。農具の柄や柱材に用いる。拍子木(ひょうしぎ)にすると音色がよい。アデクは沖縄の方言に由来。南九州から沖縄、小笠原(おがさわら)、中国南部にかけて分布する。小笠原の自生種は別種とする説がある。
[島袋敬一 2020年8月20日]
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