知恵蔵2010の解説
オサマ・ビンラディンが率いる反米・反イスラエルのテロネットワークの名称。アラビア語で「基地」を意味する。アフガニスタンに侵攻したソ連軍と戦ったアラブの義勇兵など多くの組織が合体して、1990年代にアフガニスタンで結成され、成長した。2001年9月の同時多発テロばかりでなく1998年のケニアとタンザニアでの米国大使館爆破事件など、数多くのテロにかかわっており、メンバーや支持者は欧米のイスラム教徒にも広がり、世界45カ国に散らばっていると米当局は主張している。反米という理念を共有する様々な組織がゆるやかに連合した運動というのが実態だろうか。米軍のアフガニスタン攻撃によって指導層に多くの被害が出たと推測されているが、実態は不明。米国は内外でのテロの再発を懸念している。事実、その後インドネシア、モロッコ、ケニア、トルコ、サウジアラビア、スペイン、英国で爆破事件が続いている。また、テロ対策という名目で米国を始め各地でイスラム教徒の人権がないがしろにされる傾向も看過できない。
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高橋和夫放送大学助教授
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出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2007」
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