アローカシア(英語表記)Alocasia; elephant's-ear plant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アローカシア」の意味・わかりやすい解説

アローカシア
Alocasia; elephant's-ear plant

サトイモ科アローカシア (クワズイモ) 属の総称。根茎状の肥大した短い茎をもち,長い葉柄の先に心臓形または盾形の葉をつける。熱帯アジアに 60種以上が分布し,沖縄などに自生するクワズイモもこれに含まれる。園芸的には,葉に白い斑 (ふ) や金属光沢のあるものが好まれ,観葉植物として栽培される。暗緑色の光沢のある地色に,葉脈と葉縁が灰白色に浮き出る`アマゾニカ'A.×amazonicaや,暗褐色に灰白色の縞斑が入り,若葉赤銅色のアローカシア・クプレア A.cupreaなどのほか,比較的耐寒性の強いクワズイモも鉢植えで流通する。葉焼けしやすいので,栽培は半日陰が適する。ほとんどの種が高温多湿を好み,冬期は乾燥ぎみにして 15℃以上に保つ。クワズイモは3℃以上で越冬する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android