アンチオキア[ピシディア](英語表記)Antiocheia Pisidias

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アンチオキア[ピシディア]
Antiocheia Pisidias

小アジアピシディアフリュギア境界にあった古代の町。今日のトルコ西部 Yalvaç近くセレウコス朝シリアの始祖セレウコス1世によって創建され,前189年古代ローマの自由都市となり前25年頃まで支配された。その後まもなくローマ皇帝アウグスツスにより属領とされ,南部ガラテアの軍事的,民政的な行政中心地となった。『使徒行伝』13,14章には,クラウディウス1世の時代に使徒パウロが第1回伝道旅行に際して訪れたとある。ディオクレチアヌスの地方統治再編でピシディアに編入された。

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