アーキングホーン(英語表記)arcing horn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アーキングホーン」の意味・わかりやすい解説

アーキングホーン
arcing horn

送電線絶縁支持している碍子 (がいし) 連を保護するために碍子連の両端に付設したホーン (角) 状の電極アークホーンとも呼ぶ。落雷でこのホーン間にアーク放電が発生すると続いて碍子に大電流が流れる。この大電流が直接碍子連の表面に沿って流れるとその熱によって碍子が破損することがある。あらかじめ碍子連の両端にホーン状のギャップを設けておき,これにアーク放電を起こさせれば碍子を保護することができる。鉄道の送電線のほかに送変電用の高圧機器の保護のために絶縁部分にアーキングホーンを付設する場合もある。また,他にアーク放電を発生させるためだけでなく,電場の強い碍子連の両端の電場を和らげ,コロナ発生を防ぐための機能をもたせたアークリングもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android