イェンゼン(Johannes Hans Daniel Jensen)(読み)いぇんぜん(英語表記)Johannes Hans Daniel Jensen

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

イェンゼン(Johannes Hans Daniel Jensen)
いぇんぜん
Johannes Hans Daniel Jensen
(1907―1973)

ドイツの物理学者。ハンブルクに生まれる。ハンブルク大学フライブルク大学に学び、1932年に物理学博士号を取得した。1941年ハノーバー工科大学の理論物理学教授、1949年ハイデルベルク大学の物理学教授になった。そのほか、ウィスコンシン大学、カリフォルニア大学、ミネソタ大学などの客員教授を務めた。1969年にはアメリカのフロリダ州フォート・ローダーデールの名誉市民に選ばれている。

 原子核の構造の研究を進め、原子核内に安定に存在する中性子陽子の数を示すマジック・ナンバー(魔法の数)を理論的に導き、これに基づいた殻模型を提唱した。この業績によって1963年ノーベル物理学賞を受賞した。別に同様の研究を行っていたアメリカの物理学者メイヤーとの同時受賞であった。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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