イム・ファ(林和)(読み)イム・ファ(英語表記)Rim Hwa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イム・ファ(林和)」の意味・わかりやすい解説

イム・ファ(林和)
イム・ファ
Rim Hwa

[生]隆煕2(1908).10.13. ソウル
[没]1956.3.8. 平壌
朝鮮の詩人,評論家。本名,仁植。 1926年にカップに加入し,日本の警察による弾圧で大量の検挙者を出した 31年の「第1次カップ事件」で逮捕された。 32年,カップ書記長。 45年の解放後,ソウルで朝鮮文学建設本部を組織して書記長となり,46年朝鮮文学家同盟中央委員となって 47年に北朝鮮へ移った。詩集『玄海灘』 (1938) ,『讃歌』 (47) ,評論集『文学の論理』 (40) などがある。 53年に発覚したスパイ事件の公判で,34年の「第2次カップ事件」で逮捕されて以来日本の警察の手先であったこと,アメリカのスパイとして反革命行為を働いたことを認めるよう強要され,死刑を宣告された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android