知恵蔵 「ウィンドウズ7」の解説
ウィンドウズ7
搭載される機能の量と販売対象となる市場に応じて、6種類のエディション(版)が提供される。新興国市場向けの低価格エディション「Home Basic」(日本では発売されない)、ネットブック向けに機能を限定しOSの価格を落とした「Starter」、家庭向け機能の大半を搭載した「Home Premium」、Home Premiumにビジネス向けの機能を追加した「Professional」、企業での一括導入用にライセンス販売される「Enterprise」、すべての機能を搭載した「Ultimate」で、後者ほど多機能。日本でパッケージとして入手可能なのは、Home Premium、Professional、Ultimateの3種となる。
Windows 7はVistaをベースにしており、OSの核となる部分には手を加えず、タスクバーやウィンドウなどのユーザーインターフェースの操作、周辺機器の管理の仕組みなどの使い勝手を向上させる方向で開発が進んだ。複数の指で画面にタッチして様々な操作を行う機能もOS標準の機能として導入される。また、全体的な調整を行うことで、性能が低いネットブックでも実用的な速度で動作するという。
マイクロソフトによると、名称の「7」は7世代目のWindowsを意味するが、Windows 7では通常ソフトウエアの世代を表すバージョン番号が「6.1.7600」(発売当初)となっており、製品名とは一致していない。
(斎藤幾郎 ライター / 2009年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報