デジタル大辞泉
「工夫」の意味・読み・例文・類語
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こう‐ふ【工夫】
〘名〙
※
続日本紀‐延暦三年(784)六月壬子「并造
レ宮工夫用度物、仰
二下諸国
一、令
レ進
二於長岡宮
一」
※
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉
三四「
書生は書を懐にし、工夫は器を担ひ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「工夫」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
工夫 (くふう)
gōng fu
中国の宋明学(朱子学・陽明学)で多用された用語。〈功夫〉と書くこともある。当時の俗語(話し言葉)で,〈時間と労力を使う〉〈手間ひまかける〉の意であるが,宋明学では,完全な人格に至るための実践,修行,勉強,努力などをすべてこの語で表現する。たとえば朱熹は,臨終に際して〈堅苦の工夫をせよ〉と枕元に集まった弟子たちにさとした。なお,禅語で座禅専念の意に使われるほか,現代朝鮮語では〈勉強〉を意味し(コンブと発音),ごく日常的に使われている。また現代中国語では〈ひまがありますか〉というとき,この〈工夫〉が普通に使われる。
執筆者:三浦 国雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報