エルカ酸(読み)エルカサン

化学辞典 第2版 「エルカ酸」の解説

エルカ酸
エルカサン
erucic acid

(Z)-13-dococenoic acid.C22H42O2(338.57).CH3(CH2)7CH=CH(CH2)11COOH(シス形).エルシン酸ともいう.なたね油からし油鯨油魚油などに含まれる.無色の小針状晶.融点33.8 ℃,沸点381.5 ℃(101 kPa),314.4 ℃(13.3 kPa),254.5 ℃(1.33 kPa).0.860.1.4534.ブラシジン酸(トランス形)の幾何異性体で,亜硝酸作用によりブラシジン酸になる.[CAS 112-86-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「エルカ酸」の解説

エルカ酸

 C22H42O2 (mw338.58).

 ドコサエン酸ともいう.ナタネ油に含まれる脂肪酸の一つ.生体に有害で,キャノーラ種というこの脂肪酸の少ない品種が開発されている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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