エンガディン(読み)えんがでぃん(英語表記)Engadin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エンガディン」の意味・わかりやすい解説

エンガディン
えんがでぃん
Engadin

スイス東部、グラウビュンデン州にあるイン川上流部の河谷地域。夏冬ともに観光客を集め、サン・モリッツ、ジルス、ジルファ・プラーナがその中心である。ベルニーナ・アルプス、豊かな森林など、スイスのもっとも奥にある隔絶性のゆえに、いまなお独自の古い文化を残している。この地方で使われるロマンシュ語レト・ロマン語の一つ)はローマ帝国支配の名残(なごり)で、1938年にスイスの第4番目の公用語になっている。

[前島郁雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android