エンガノ島(読み)エンガノトウ(英語表記)Pulau Engano

デジタル大辞泉 「エンガノ島」の意味・読み・例文・類語

エンガノ‐とう〔‐タウ〕【エンガノ島】

Pulau Enganoインドネシア西部、スマトラ島南東部の西岸沖合に浮かぶ島。熱帯雨林に覆われ、サンゴ礁に囲まれる。先住民のエンガノ人が多く居住し、母系社会を維持している。かつて高床式の鳥の巣のような家屋が使われていた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エンガノ島」の意味・わかりやすい解説

エンガノ島
えんがのとう
Pulau Engano

インドネシア、スマトラ島南東部の西岸沖合い120キロメートルのインド洋上にある島。面積435平方キロメートル、人口約500。南西モンスーンの影響で雨に恵まれ、全島密林に覆われる丘陵性の島で、その最高点は281メートルである。開発は交通不便なため後れている。住民はプロト・マレー系のエンガノ人が主で、特異な母系制社会と裸体生活の慣習をもつ。産物コプラ集落は西のバルハウ、南東のカユアプ、南西のカブウェがあるにすぎない。この島名はポルトガル人が命名したもので、ポルトガル語で「失望」の意である。

[上野福男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android