カラハツタケ(読み)からはつたけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カラハツタケ」の意味・わかりやすい解説

カラハツタケ
からはつたけ / 辛初茸
[学] Lactarius torminosus Fr.

担子菌類、マツタケ目ベニタケ科のキノコ。傘は径5~10センチメートル、中央はくぼみ、開くと浅い漏斗(ろうと)形で、表面は淡い橙黄(とうこう)褐色で、やや桃色を帯びて美しい。また、表面にはすこし粘り気があり、周辺部に綿毛状の房毛を帯びるのが特徴。ひだはクリーム色で茎に垂生する。傷をつけると辛味の強い白い乳を多量に出すので辛初茸とよばれる。夏から秋にかけて、おもにカンバ林の地上に生える。日本をはじめ北半球の温帯以北に広く分布。猛烈な辛味のため毒キノコとみなされたが、毒はないとされる。ロシア、フィンランドなどのキノコ好きの民族は、水でさらし、ラードまたはヘットでいためて食べるという。

[今関六也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「カラハツタケ」の意味・わかりやすい解説

カラハツタケ

ハツタケ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android