ガルノー(Saint-Denys Garneau)(読み)がるのー(英語表記)Saint-Denys Garneau

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ガルノー(Saint-Denys Garneau)
がるのー
Saint-Denys Garneau
(1912―1943)

カナダ詩人。フランス系。歴史家F・ガルノーの曽孫(そうそん)。1930年代にモントリオール発刊の進歩的自由主義雑誌『ラ・ルレーブ』に拠(よ)って活躍したが、病弱のため31歳で夭折(ようせつ)した。闘病のため生涯のほとんどを田園孤独のうちに過ごし、つねに死と直面して、存在の哲学的意味を平易なことばで問いかける作品を『虚空に戯れる視線』(1937)や『孤独』(1949、死後刊)に発表した。

西本晃二

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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