キプチャク汗国(読み)キプチャクカンこく

精選版 日本国語大辞典 「キプチャク汗国」の意味・読み・例文・類語

キプチャク‐カンこく【キプチャク汗国】

(キプチャクはKipchak) 一三~一六世紀、南ロシアに成立したモンゴル帝国の四大汗国の一つ。一二四三年に抜都(バトウ)がボルガ川河畔のサライを都として建国。その領域は、東はイルチシ川、バルハシ湖付近から、北はブルガール、南はカフカス山脈、西はハンガリーに及び、絹の道、毛皮の道がまじわる要衝を占め、中継貿易で栄えた。一四世紀末にチムール圧迫をうけ、一五〇二年モスクワ大公イワン三世に滅ぼされた。金帳汗国。ジュチ‐ウルチ。

キプチャク‐ハンこく【キプチャク汗国】

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