キューポラ

精選版 日本国語大辞典 「キューポラ」の意味・読み・例文・類語

キューポラ

〘名〙 (cupola)
① 半円球形の屋根または天井。ドーム。円蓋(えんがい)。円屋根(まるやね)。半球天井。
※明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉政府の恐露病と日露戦争「高い丸いキュポラは全東京を圧して睥睨するかの如く、駿河台の丘の上に天を摩して屹立してゐた」
② 屋根の上にせり出した小さなドーム。また、屋根の上に設けた小閣。
※旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉七「運河会社の円頂塔(キューポラ)は朝日に輝いて居た」
③ 鋳鉄の溶解に用いる炉。外側鋼板、内側を耐火煉瓦(れんが)で張り、底部鋳物砂を固めた湯だまりをもつ立て型炉。溶銑炉(ようせんろ)。〔稿本化学語彙(1900)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「キューポラ」の意味・読み・例文・類語

キューポラ(cupola)

《「キュポラ」とも》
丸天井円蓋えんがい。ドーム。
屋根の上に設けた小塔
鋳物製造で、銑鉄せんてつを溶かすのに用いる円筒形の直立炉。溶銑ようせん炉。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android