グラバー塔(読み)グラバーとう

百科事典マイペディア 「グラバー塔」の意味・わかりやすい解説

グラバー塔【グラバーとう】

鉛室法において含硝硫酸から窒素酸化物を取り出して焙焼(ばいしょう)炉ガスへ混入する装置。中に耐酸煉瓦,石英塊などがつまっており,下からガスが上昇し,上から含硝硫酸と鉛室硫酸を混合して落とす。塔の上部でガスの熱により含硝硫酸から窒素酸化物が発生し,ガスと混合する。硫酸は塔下部で水分を失って濃縮される。塔内で硫酸も生成し,全体の12〜15%に及ぶ。→塔式法

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android