グレーシャー国立公園(読み)グレーシャーコクリツコウエン

デジタル大辞泉 「グレーシャー国立公園」の意味・読み・例文・類語

グレーシャー‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【グレーシャー国立公園】

Glacier National Park
米国モンタナ州国立公園ロッキー山脈カナダ国境にあり、カナダのウオータートンレーク国立公園とともに国際平和公園を構成。氷河氷河湖が多い。1995年、「ウオータートン‐グレーシャー国際平和公園」の名で、世界遺産(自然遺産)に登録された。
カナダ、ブリティッシュ‐コロンビア州南東部の国立公園。1886年に設置。コロンビア山脈支脈の一つ、セルカーク山脈北部を占める。カナダ太平洋鉄道とトランスカナダハイウエーが通るロジャーズ峠は、早くから山岳保養地として知られた。イルシルワト氷河をはじめ、氷河が多い。

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改訂新版 世界大百科事典 「グレーシャー国立公園」の意味・わかりやすい解説

グレーシャー国立公園 (グレーシャーこくりつこうえん)
Glacier National Park

アメリカ合衆国,モンタナ州北西部,ロッキー山脈中の国立公園。1910年の制定で,面積は4100km2。カナダとの国境に接し,カナダ側のウォータートン湖国立公園とともに,ウォータートン・グレーシャー国際平和公園(設立1932)をなす。圏谷カール),氷食谷,氷河湖などの氷河地形や50を数える氷河,森林,野生動物,高山草原を擁し,ロッキー山脈の自然美を代表する公園で,大陸分水界にまたがる。1891年南端部にグレート・ノーザン鉄道が開通し,急速に知られるようになった。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グレーシャー国立公園」の意味・わかりやすい解説

グレーシャー国立公園
ぐれーしゃーこくりつこうえん
Glacier National Park

アメリカ合衆国、モンタナ州北西部にある国立公園。面積4101平方キロメートル。1910年制定。ロッキー山脈中でもっとも美しい自然を残す公園の一つで、隣接するカナダのウォータートン・レークス国立公園とともに国際平和公園(1932設立)をなす。この国際平和公園は1995年に世界遺産の自然遺産として登録されている(世界自然遺産)。ロッキー山脈の分水界を横切り、地質学的には衝上断層が特徴である。園内には50以上の小氷河群や200以上もの氷河湖が点在し、色彩豊かな切り立った峰々、常緑樹の広大な森、滝や小川の自然の美しさもみごとである。とくに園内を東西に走るゴーイング・ツー・ザ・サン・ドライブ・コースからの絶景は、世界有数といわれる。また野生生物の宝庫としても興味深く、面積が広いこともあって、イトラン、ヒースなど約1000種類の野草がハイカーたちの目を楽しませている。

[作野和世]

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百科事典マイペディア 「グレーシャー国立公園」の意味・わかりやすい解説

グレーシャー国立公園【グレーシャーこくりつこうえん】

米国,モンタナ州北西部にある山岳国立公園(1910年指定)。クリーブランド山(3187m)などの高峰には50以上の氷河(グレーシャーglacier)があり,氷河湖も多い。国境を隔てたカナダのウォータートン湖国立公園とともに,ウォータートン・グレーシャー国際平和公園(1932年設立。1995年両国共同で世界自然遺産に登録)を形成する。
→関連項目国立公園ロッキー[山脈]

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