精選版 日本国語大辞典 の解説
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
芝草や牧草として使われるイネ科の多年草。ナガハグサともいう。北半球の温帯に広く分布しており,原産地はヨーロッパからアジアにかけての地域とされる。日本では山地のものはもともと自生していたもので,平地のものは帰化したものと考えられている。葉は線形で,長さ5~30cm,幅2~4mm,春から夏に穂を出し,高さ30~80cmとなる。子実を包む穎(えい)には,縮毛が密生する。アメリカのケンタッキー州を中心とした地域の放牧地の牧草として有名。踏みつけられることに対して強く,芝草としても利用される。地下茎を伸ばして繁殖するので,土砂流出防止のために裸地や斜面に植えられる。湿地を好むが,比較的乾燥した土地にも適応し,生命力が強いので,いちど繁茂すると,なかなか他の作物を導入できない。このため輪作には適さない。耐寒性は強いが,夏に弱く,盛夏の刈取りはさける。
執筆者:星川 清親
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…気候は湿潤温暖で,州中央部はブルーグラス地帯として知られ,〈ブルーグラス・ステートBluegrass State〉の別称が生まれた。このケンタッキー・ブルーグラスを利用したサラブレッド競走馬の飼育で知られ,レキシントンがその中心をなす。また1875年以来続けられてきたルイビルのケンタッキー・ダービー(5月の第1土曜日に開催)は,世界的に有名。…
…日本産の24種のうち,河原等に生えるイチゴツナギP.sphondylodes Trin.はやや硬く直立した茎のある全体灰緑色を帯びた種で,ミゾイチゴツナギP.acroleuca Steud.は湿った樹陰等に生えるが全体軟らかく,花序は垂れる。ヨーロッパから移入されたナガハグサ(ケンタッキーブルーグラス)は牧草または北方で芝草として利用される多年草であるが,路傍の雑草にもなっている。イチゴツナギ属には他にも,温帯域の牧草や芝草として利用される種が数種ある。…
※「ケンタッキーブルーグラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
1/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
12/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新