コフタバラン(小二葉蘭)(読み)コフタバラン(英語表記)Listera cordata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コフタバラン(小二葉蘭)
コフタバラン
Listera cordata

ラン科の小型の多年草北半球冷温帯に分布し,日本では亜高山の針葉樹林中に生える。この属の種は茎の途中に2枚の三角状卵形ないし腎臓形の無柄の葉を対生するのでフタバラン属というが,日本には本種を含めて数種あり,いずれも深山の林下にひっそりと生える。ミヤマフタバラン L. nippo-nica,タカネフタバラン L. yatabeiなどは亜高山帯の針葉樹林に,アオフタバラン L. makinoana落葉広葉樹林にみられる。夏に,総状花序をなして緑黄色の小花を 10個ほどつける。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android