コルディエラ・オクシデンタル山脈(読み)こるでぃえらおくしでんたるさんみゃく(英語表記)Cordillera Occidental

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

コルディエラ・オクシデンタル山脈
こるでぃえらおくしでんたるさんみゃく
Cordillera Occidental

南アメリカ、アンデス山脈の一部を構成する山脈。オクシデンタル山脈または西コルディエラ山脈ともいう。アンデス山脈が数列の並走する山脈から構成される部分においてその西部の山脈をさす。コロンビアでは、カウカ川の谷の西側を走る中生代火山噴出物からなる2000~3000メートル級の山脈であるが、クンバル火山(4890メートル)などの高山もある。ペルー北部ではマラニョン川上流部の縦谷以西の山脈群をさし、ブランカ山脈、ワイワシュ山脈にはそれぞれワスカラン山、イェールパーハ山など6500メートルを超える高峰が多い。ペルー南部、ボリビア、チリ北部では、アルティプラノ高原の西を限る山脈で、ミスティ火山、サハマ火山をはじめとする多数の火山がそびえ、中部アンデス火山群を形成している。

[松本栄次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android