シアン化銀(Ⅰ)(読み)シアンカギン

化学辞典 第2版 「シアン化銀(Ⅰ)」の解説

シアン化銀(Ⅰ)
シアンカギン
silver(Ⅰ) cyanide

AgCN(133.89).硝酸銀の冷飽和水溶液に計算量シアン化カリウムを加えると得られる.無色のりょう面体結晶.鎖状構造…CN-Ag-CN-Ag….Ag…Ag約5.26 Å.密度3.95 g cm-3.乾燥空気中の暗所では安定であるが,光で暗色になる.320 ℃ で融解とともに分解して (CN)2 を発生する.水に難溶,濃アンモニア水,KCN水溶液に可溶.銀めっき溶液に用いられる.[CAS 506-64-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android