シハーブ
Fu'ād Shihāb
生没年：1902-73
レバノンの軍人，政治家。マロン派キリスト教徒の名望家に生まれる。フランス委任統治下で〈特別軍〉に入隊。独立後の1946年軍司令官となり，レバノン軍建軍に尽力。52年ホウリー大統領の腐敗政治に対する国民戦線の反政府デモと，58年にシャムウーン大統領の支持者とナーセル支持の国民戦線とが衝突した内戦の2回にわたり，軍による反政府勢力の鎮圧を拒み，公平な人物としての評価を得た。58年大統領となり，宗派的対立の和解に努め，行政改革を実施し，後進地域の開発に着手。64年大統領退任後も議会に勢力があった。
執筆者：木村 喜博
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
シハーブ
しはーぶ
Fu'ād Shihāb
（1902―1973）
レバノンの軍人、政治家。マロン派キリスト教徒。フランス委任統治時代に「特別軍」に入隊、中佐となる。1944年独立に際し軍司令官となる。1952年の反政府デモ、1958年の内乱に際し、軍による反乱者の鎮圧を拒否し、不偏不党の人物として名声を高めた。1958年大統領に選出され、内乱の処理、政治における宗派的対立の和解を目ざした国家再統一、行政改革、経済開発などに努力する。1964年大統領任期終了後も議会に影響力があり、シハーブ・ブロックが形成された。
［木村喜博］
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
シハーブ
生年月日:1903年3月19日
レバノンの軍人,政治家,大統領
1973年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
