ジョンソン(Douglas Wilson Johnson)(読み)じょんそん(英語表記)Douglas Wilson Johnson

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ジョンソン(Douglas Wilson Johnson)
じょんそん
Douglas Wilson Johnson
(1878―1944)

アメリカの自然地理学者、とくに地形学者として著名。ウェスト・バージニア州のパッカーズバーグに生まれ、ハーバード大学を卒業後、1912年以来コロンビア大学教授を務めた。地形学者デービスの後継者として、多くの論文を発表した。とくに海岸地形に関する研究が多い。デービスの海食輪廻(りんね)説を発展させ、合成海岸や海岸線の形態のなかのカスプの形成の仮説の提示、海岸の後退作用に関する研究などは有名である。主著に『海岸の営力と海岸線の発達』(1919)、『ニューイングランド・アカディア海岸』(1925)などがある。晩年には、コロンビア大学から地形学雑誌を発行し、編集にあたった。

[市川正巳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android