スチール(読み)すちーる(英語表記)André Stil

デジタル大辞泉 「スチール」の意味・読み・例文・類語

スチール(steel)

《「スティール」とも》鋼鉄はがね。→こう
[類語]くろがね鉄材鉄分鋼鉄鉄鋼こうはがねステンレス鋳鉄銑鉄屑鉄砂鉄

スチール(steal)

[名](スル)《盗む・奪うの意。「スティール」とも》
野球で、盗塁すること。「二塁にスチールする」「ダブルスチール
バスケットボールで、相手の持っている球を奪うこと。

スチール(still)

映画の中の一場面を表した写真。宣伝用などに使う。スチール写真スチル

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精選版 日本国語大辞典 「スチール」の意味・読み・例文・類語

スチール

〘名〙 (still) 写真。映画(ムービー)に対する語。とくに映画の一場面を表わした、宣伝用の写真。映画のフィルムとは別に撮影することが多い。スチール写真。
道頓堀通(1930)〈日比繁治郎〉道頓堀の解剖「外国映画のスチールを焼増して、ファンへ頒布する」

スチール

〘名〙 (steel) 鋼鉄。はがね。
※講学余談‐三号(1877)「今識別して三とす。曰く生銕(カストアイロン)、熟銕(ロードアイロン)、鋼銕(スチール)是なり」

スチール

(Sir Richard Steele サー=リチャード━) イギリスジャーナリスト劇作家。「タトラー」「スペクテーター」「ガーディアン」を創刊、イギリス初期ジャーナリズムに貢献した。喜劇「やさしい夫」「さめた恋人」などがある。(一六七二‐一七二九

スチール

〘名〙 (steal) 野球で、盗塁のこと。
※若いセールスマンの恋(1954)〈舟橋聖一〉六「ランナーに出て、二塁から三塁を盗むスチールの素早さは、敵の投手をよく苦しめた」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スチール」の意味・わかりやすい解説

スチール
すちーる
André Stil
(1921―2004)

フランスの小説家。北フランスの炭坑の出身で、小学校、高等中学校の教師を経て新聞記者、のちに1950年フランス共産党の機関紙『ユマニテ』の編集長。第二次世界大戦後、マーシャル・プランに基づくアメリカのヨーロッパ支配に抵抗するフランス港湾労働者の闘いを描く長編『最初の衝突』Le premier choc(1951~53)でスターリン文学賞を受ける。ほかに短編集『セーヌ号の出帆』La Seine a pris la mer(1950)や、故郷である北フランスの炭坑労働者の生活を描いた多くの作品がある。

[稲田三吉]

『河合亨訳『最初の衝突』全3冊(新日本文庫)』

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リフォーム用語集 「スチール」の解説

スチール

鋼の事。鉄を主成分にする合金を指し、鉄の持つ性能(強度、靭性、磁性、耐熱性など)を人工的に高めたもの。炭素の含有が0.3%?2%以下のものの総称である。建築物では、構造体や外壁、建具等さまざまで使用される金属。

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デジタル大辞泉プラス 「スチール」の解説

スチール

織田みずほの小説。2002年発表。同年、第26回すばる文学賞受賞。

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