スッド地方(読み)スッドちほう(英語表記)Al-Sudd

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スッド地方」の意味・わかりやすい解説

スッド地方
スッドちほう
Al-Sudd

南スーダン中央部の湿地帯。南北に広がる長さ 400km,幅 320kmの沼沢地帯で,西にガザール川,中央にジャバル川が流れ,沼沢地一面に丈の高いパピルス(アラビア語でスッド。→カミガヤツリ〈紙蚊帳吊〉),水草,ホテイアオイなどが繁茂している。この地方で,川の水量の半ばは蒸発と浸透で失われる。1970年代後半から,河水の損失防止と干拓のため,スッド地方の入口のジョングレイからマラカールまで 360kmに及ぶジョングレイ運河の建設が計画されたが,スーダン内戦によって中断された。住民はナイロート系のヌエル族

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android