スベリヒユ(滑ひゆ)(読み)スベリヒユ(英語表記)Portulaca oleracea; purslane

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スベリヒユ(滑ひゆ)」の意味・わかりやすい解説

スベリヒユ(滑ひゆ)
スベリヒユ
Portulaca oleracea; purslane

スベリヒユ科一年草日当りのよい畑地や路傍などにごく普通に生える雑草で,広く全世界に分布する。茎は長さ約 20cm,分枝して地面に広がり,あるいは斜めに立上がり紫赤色で肉質,断面は丸い。葉は普通対生し長楕円形,長さ1~2cmで肉が厚い。夏から秋にかけて,枝の先に黄色5弁の小花が数個ずつ固まって咲く。果実が熟すると上半分が帽子のようにとれて中から細かい種子が出る。若い草をゆでてあえ物や浸し物にして食べる。和名は茎葉をつぶすと,ぬるぬる滑ることによる。園芸植物マツバボタンは同属近縁の植物である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android