ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スムリティ」の意味・わかりやすい解説
スムリティ
smṛti
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…全国的な規模で行われる祭礼には春の祭りホーリーや収穫祭ディーワーリーなどがある。聖典としては,ベーダ聖典がシュルティ(天啓聖典)として最も権威あるものとされ,そのほかに《バガバッドギーター》を含む《マハーバーラタ》と《ラーマーヤナ》という二大国民的叙事詩,プラーナ文献,《マヌ法典》などの多数の法典類がスムリティ(聖伝文学)として尊重される。また高度の哲学的・神学的思弁を示す哲学的諸文献群や各宗派の聖典であるサンヒター,アーガマ,タントラなど重要な文献が多数作成された。…
…この4ベーダ本集にはおのおのこれに含まれる賛歌祭詞の適用法とその起源,目的,語義などを説明した散文の神学的文献ブラーフマナが付随し,さらにこれを補足して祭式の神秘的意義を説き,特に森林において伝授される秘法を集めたアーラニヤカ(森林書),梵我一如の要諦を説く哲学的文献ウパニシャッド(奥義書)が付随している。古来インドでは,上述のベーダ聖典に関する知識は,聖賢が神の啓示によって感得したものと考えてシュルティ(天啓文学)と呼ばれ,これに対し祭式施行に必要な補助的知識は,師伝口授によるものとしてスムリティ(聖伝文学)と呼ばれる。このベーダ祭式の補助学として発達した6種のベーダーンガ(ベーダ支分)は,音声,祭式,文法,語源,韻律,天文から成り,スートラと呼ぶきわめて簡潔な文章で綴られている。…
…〈ヒンドゥー法典〉とも呼ばれる。狭義には,前2世紀から後5世紀にわたって成立した《マヌ法典》《ヤージュニャバルキヤ法典》など,〈ダルマ・シャーストラ〉あるいは〈スムリティ〉(憶伝書)の名をもつ一群の文献をさす。 〈法(ダルマ)〉に関しては,すでにダルマ・スートラ(律法経)と称する文献群がバラモン教の聖典ベーダに付随して成立しており,バラモン教社会を構成する4階級(バルナ)それぞれの権利・義務や日常の生活法を規定していた。…
…しかしそれはいわば名目的であって,すべてのヒンドゥー教徒が,つねに等しく絶対的なものとして尊崇してきたわけではなく,今日においてはこれを読みうるヒンドゥー教徒はほんのわずかにすぎない。ヒンドゥー教徒にとって,天啓聖典に次ぐ権威を与えられている文献群に〈古伝書(スムリティ)〉がある。これは聖賢の著作と考えられており,次のような聖典を含んでいる。…
…バラモン教においては,〈ベーダ〉は人間の手になるものではなく,神の啓示を聖仙(リシṛṣi)が神秘的霊感として感得したものと考えられ,〈シュルティśruti(天啓)〉と呼ばれる。これに対して,聖仙が自ら叙述したものとされる文献群として〈スムリティsmṛti(聖伝)〉があり,さまざまな種類の文献を含むが,〈ベーダ〉に関連したものとしてとくに重要であるのが〈ベーダーンガvedāṅga〉である。これは〈ベーダ〉文献の発達に伴い,その理解を助けるための補助学として成立したもので,(1)シクシャーśikṣā(音声学),(2)カルパ・スートラ(祭式学),(3)ビヤーカラナvyākaraṇa(文法学),(4)ニルクタnirukta(語源学),(5)チャンダスchandas(韻律学),(6)ジョーティシャjyotiṣa(天文学)の6部分より成るが,とくにカルパ・スートラは,バラモン教祭式の実際を知るうえできわめて重要である。…
※「スムリティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新