チャグチャグ馬っこ(読み)チャグチャグうまっこ

百科事典マイペディア 「チャグチャグ馬っこ」の意味・わかりやすい解説

チャグチャグ馬っこ【チャグチャグうまっこ】

6月15日,南部駒の産地,岩手県盛岡市周辺で行われる行事。この日農家はすべて役馬を休み,はなやかに馬を飾り鈴を付け,着飾った幼い子どもを乗せて滝沢の馬の守護神蒼前(そうぜん)神社駒形神社とも)に参拝し,それから盛岡市の八幡宮へ参拝,帰路は市内をねり歩く。鈴の音からチャグチャグと呼ぶ。旧藩時代,愛馬無事息災豊作を祈って始められたという。
→関連項目滝沢[市]盛岡[市]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のチャグチャグ馬っこの言及

【盛岡[市]】より

…市内には五百羅漢を安置する報恩寺,原敬の菩提寺の大慈寺,県立博物館,郷土史料館,高松ノ池のほか,郊外西方には繫(つなぎ)温泉がある。近世以来の馬産地としての風習である〈チャグチャグ馬っこ〉は,6月15日鈴飾をつけた農耕馬に幼児を乗せ,駒形神社(滝沢村)に参拝する行事として有名。【川本 忠平】
[盛岡城下]
 かつては杜陵とも書いた。…

※「チャグチャグ馬っこ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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