イギリス,イングランド南東部,ケント州北部の港湾・工業都市。地名は古ケルト語の〈森林kaito〉と古英語の〈村ham〉の合成語。人口6万1909(1981)。メドウェー川の下流,カンタベリーからロンドンに至るウォトリング街道に沿い,西のロチェスター,東のギリンガムと連接都市域を形成,商業・娯楽の中心となっている。中世にはノルマンディーのバイユー司教領であったが,ヘンリー8世,エリザベス1世が造船所と兵器厰を建設してから発展,チャールズ1世時代にはイギリス最大の海軍基地となった。現在も200ha以上の王立海軍造船所があり,艦船の建造・修理が行われるほか,兵器産業が発達している。市内東部の丘には,ナポレオン戦争当時に港の防衛のため建設された〈チャタム・ラインズ〉と呼ばれる要塞群が残っている。ディケンズは幼少のころこの町に住んでいた。
執筆者:長谷川 孝治
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