翻訳|tephra
アイスランドの火山学者ソラリンソンS. Thorarinssonにより1954年に定義された地学用語で、爆発型噴火で火口から放出され、空中を飛行して地表に堆積(たいせき)した火山砕屑物(さいせつぶつ)(火山塵(じん)、火山灰、火山礫(れき)、噴石、スコリア、軽石、火山弾、火山岩塊など)の総称。火山放出物と同義降下火山砕屑物ともいう。広義には、直接マグマから由来した火砕流を構成する岩片も含め、すべての破片状火山噴出物をさし、火山砕屑物と同義。テフラはギリシア語で灰の意である。桜島火山など、爆発型噴火の多い日本では、テフラによる山林、耕地、農作物、建造物、人畜などの被害がよく発生する。テフラの層序、分布、性質などの調査は、諸火山の有史前までの諸噴火の時期、様式、規模などを解明し、防災上も貴重な基礎資料が得られる。
[諏訪 彰]
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(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)
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…火山灰編年学ともいう。火山の大規模な噴火はごくまれな現象であるが,いったん起こると多量のテフラtephra(火山灰や軽石など)がガスとともに大気中に放出され,広域に広がって堆積する。瞬時に(数時間~数日)広域に分布するというテフラの性質に基づいて,堆積したテフラ層を時間目盛として地史や考古学の編年に使う研究がテフロクロノロジーである。…
…それらをつなぐ道路も,東名高速道路(1968開通),中央高速道路(1968),富士宮有料道路(1966)などと連結して東京からの便がよくなり,富士の裾野は一連のレジャー用地へと変貌しつつある。【式 正英】
【火山活動史】
富士山が噴出し堆積したテフラtephra(火山灰や軽石)の層の一枚一枚は古文書のように噴火の様子を記録している。それによると,噴火のはじまりは少なくとも今から8万年前の時代にさかのぼる。…
※「テフラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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