ディエゴ・マラドーナ(読み)でぃえご・まらどーな(英語表記)Diego Maradona

知恵蔵mini 「ディエゴ・マラドーナ」の解説

ディエゴ・マラドーナ

アルゼンチンのサッカー選手、指導者。1960年10月30日、ブエノスアイレス州ラヌースの貧困家庭に生まれた。76年に15歳でプロ選手となり、79年に日本で行われた世界ユース選手権(現U20ワールドカップ)では最優秀選手に選ばれた。82年にはワールドカップ(W杯)に初出場し、優勝した86年のメキシコ大会では、準々決勝のイングランド戦で5人抜きのドリブルを見せて観客を沸かせた。また、左手でボールを押し込んだとされるゴールは「神の手」による得点と称され、サッカー史に残る逸話となった。この大会では7試合で5得点を決めてMVPを獲得し、国民的英雄となった。クラブレベルでは弱小チームだったナポリ(イタリア)に国内外のタイトルをもたらしたことなどで知られる。2008年にはアルゼンチン代表監督に就き、10年のW杯南アフリカ大会などを指揮した。20年11月25日に60歳で死去すると、同国政府は3日間の服喪を宣言した。

(2020-12-03)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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