デキサメタゾン製剤(読み)デキサメタゾンセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「デキサメタゾン製剤」の解説

デキサメタゾン製剤

製品名
デカドロン(日医工)
デカドロンエリキシル(日医工)
デキサメサゾンエリキシル(日新製薬
レナデックス(セルジーン)

 副腎皮質ホルモン剤で、レナデックスは多発性骨髄腫に用います。さらにデカドロン、デカドロンエリキシル、デキサメサゾンエリキシルは、悪性リンパ腫及び類似疾患好酸性肉芽腫乳ガンの再発転移、デカドロンはそのほかにシスプラチン製剤などの抗ガン剤治療に伴う吐き気・嘔吐の改善にも使用されています。


①誘発感染症、感染症の増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化管潰瘍、消化管穿孔せんこう膵炎すいえん、精神変調、うつ状態、けいれん骨粗鬆症こつそしょうしょう大腿骨及び上腕骨の骨頭無菌性壊死えしミオパシー脊椎圧迫骨折、長骨の病的骨折緑内障後嚢こうのう白内障、血栓塞栓症が現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


②高血糖、不眠症、筋けいれん、貧血、むくみ、体重増加、頭痛、めまい、便秘、下痢、吐き気、かすみ目などが現れることがあります。


①レナデックスは錠剤で、1日1回を4日間続けます。デカドロン、デカドロンエリキシル、デキサメサゾンエリキシルを服用するときは医師・薬剤師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、あるいは増量・減量しないでください。


②この薬の成分に対して過敏症の既往歴のある人、有効な抗菌剤の存在しない感染症や全身の真菌症の人、消化管潰瘍、精神疾患、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎、後嚢白内障、緑内障、高血圧症、電解質異常、血栓症のある人、最近行った内臓の手術創(傷)のある人、急性心筋梗塞をおこした人、コントロール不良の糖尿病の人などは原則として使用できません。


③感染症、糖尿病、骨粗鬆症、腎障害、甲状腺機能低下症、肝硬変、脂肪肝、脂肪塞栓症重症筋無力症などのある人、高齢者及びほかの薬を使っている人などは、医師に相談してから用いてください。


 デスモプレシン酢酸塩水和物製剤との併用はできません。さらにエリキシル剤は、ジスルフィラム製剤やシアナミド製剤との併用はできません。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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