トローリング(英語表記)trolling

翻訳|trolling

デジタル大辞泉 「トローリング」の意味・読み・例文・類語

トローリング(trolling)

船を走らせ、ルアーか餌を引いて大形の魚をねらう釣り。引き釣り。

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精選版 日本国語大辞典 「トローリング」の意味・読み・例文・類語

トローリング

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] trolling ) 釣りの方法一つ海上モーターボートを走らせ、船尾から釣り糸を流して大形の魚を釣る方法。引き釣り。

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改訂新版 世界大百科事典 「トローリング」の意味・わかりやすい解説

トローリング
trolling

海や湖沼ボートをゆっくり走らせ,糸を流しながら,さおとリールを用いて魚を釣ること。海釣りでは,日本でも古くからこの漁法があり,〈引釣り〉とか〈引縄釣り〉として発達し,現在でも漁法の一種として行われ,カジキブリ,シイラ,カツオなどを釣っている。湖沼ではヒメマスニジマスを対象とし,レーク・トローリングといった表現もある。また,船を使わず,海岸から擬餌針を沖目に投入し,ゆっくりと手前にリールで巻きながらヒラメスズキイナダソウダガツオなどを釣るのは,サーフ・トローリングとも呼んでいる。トローリングはヨーロッパではあまり行われないが,アメリカでは盛んで,とくに外洋で大型魚を釣るbig-game fishingは豪快なスポーツとして愛好される。国際釣魚協会International Game Fish Association(IGFA,1939設立)の規定する対象魚や用具の制限に従い,記録を競うことが多い。IGFAの第2代会長はE.ヘミングウェーだった。
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百科事典マイペディア 「トローリング」の意味・わかりやすい解説

トローリング

高速の船で航走しながら回遊する大型魚を釣る米国式ひき釣(ビッグゲームフィッシング)。対象魚はカジキ,マグロサメ,シイラ,ブリなど。近年スポーツとして急速に普及している。
→関連項目釣り

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世界大百科事典(旧版)内のトローリングの言及

【引縄】より

…釣漁具の一種。擬餌針をつけた釣糸を船で引き回し,遊泳力の強い回遊性の魚種を釣りとる。実際の漁業では,2本から7本ぐらい引くので,船の両玄に竹ざおをはり出し,釣具がもつれないように間隔をとる。釣糸は100~200mのばすが,マグロなどの大型魚を対象とする場合は300mに達することもある。また,対象魚種の遊泳水深のところを引くために,所定の位置に釣針を保つように鉛や潜航板を用いることが多い。水深を保つことと,擬餌を巧みに動かして魚を誘うために,潜航板の形状にはくふうが凝らされる。…

【釣り】より

…両軸受型リールは巻きあげる力が強く,糸巻量も多い。大型は水深500mから1000mの深場を船で釣ったり,磯から10kg,20kgあるいはこれ以上の大物を釣るとき,船でのトローリングで100kg級の大物を追うときなどに使われる。片軸受型リールは,巻きあげるスピードが速いものが多く,船からのカワハギや小ダイ釣り,防波堤釣りなどに向く。…

【引縄】より

…漁具が簡単で,大型船も必要としない。欧米ではスポーツフィッシングとしての引縄が盛んだが,近年,日本でもトローリングという名とともに普及しつつある。【清水 誠】。…

※「トローリング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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