ナルバの戦い(読み)ナルバのたたかい(英語表記)Battle of Narva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナルバの戦い」の意味・わかりやすい解説

ナルバの戦い
ナルバのたたかい
Battle of Narva

1700年 11月 30日,北方戦争の初期にスウェーデン軍がロシア軍をバルト海沿岸で破った戦い。スウェーデンのカルル 12世は,ピョートル1世 (大帝)指揮下のロシア軍に包囲されたエストニアナルバ要塞の危機を知り,8000の兵を率い,4日間の強行軍ののち吹雪のなかをナルバに到着,ただちに騎兵突撃によって戦闘を開始,夕刻までに5倍のロシア軍を粉砕,少年王カルル名声をあげた。この大勝によってロシアを過小評価したカルルがポーランドに転戦したのに対し,ピョートルは敗戦の経験を生かし,大砲と新式銃を装備し,近代化した軍を再建,究極の勝利を得た。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android