ネネツ(ロシアの地名)(読み)ねねつ(英語表記)Ненец/Nenets

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネネツ(ロシアの地名)」の意味・わかりやすい解説

ネネツ(ロシアの地名)
ねねつ
Ненец/Nenets

ロシア連邦北西部にあるネネツ人の自治管区。1977年まで民族管区といった。面積17万6700平方キロメートル、人口4万6700(2003推計)。行政中心地はナリヤン・マル。北はバレンツ海に面する極北の土地で、北東部を除いて平地である。北部はツンドラ(永久凍土帯)、南部が森林ツンドラ地帯である。住民は、ウラル語族に属するネネツ人のほか、ロシア人が多い。主要産業はトナカイ飼育、漁業狩猟であるが、毛皮獣飼育(キツネイタチ)、製材酪農も行われる。交通は、おもにペチョラ川水運、バレンツ海の海運、ナリヤン・マルの空港利用による空路である。

[中村泰三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android