ノヴァキュライト(英語表記)novaculite

岩石学辞典 「ノヴァキュライト」の解説

ノヴァキュライト

(1) 緻密で一様な構造をもつ明色の潜晶質珪酸質のチャートの一種.岩石中には石英がカルセドニイよりも多く含まれる.長石および石榴石が含まれることがある.珪酸の沈澱によって形成された堆積岩と信じられている.この名前は米国のアーカンサス州およびオクラホマ州で主に使用されており,アーカンサス石(Arkansas stone),トルコ砥石(turkeystone),剃刀(かみそり)石(razorstone),glactiteなどとよばれる.(3) 英国では一般に砥石のこと.以上のような様々な用い方がある[Kirwan : 1794, Pettijohn : 1975].主として微晶質の石英からなるチャートに似た非常に硬い堆積岩を指す[Random House : 1994].砥石に用いる.ラテン語のnovaculaは剃刀の意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android