ハクサイ(白菜)(読み)ハクサイ(英語表記)Brassica rapa var. amplexicaulis(B. pekinensis); Chinese cabbage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハクサイ(白菜)」の意味・わかりやすい解説

ハクサイ(白菜)
ハクサイ
Brassica rapa var. amplexicaulis(B. pekinensis); Chinese cabbage

アブラナ科越年草で,中国北部の原産であるが,日本でも広く栽培され,煮物漬物など東洋における重要な野菜の一つである。分類学上はアブラナの1変種とされ,黄緑色の軟らかい多汁質の葉を生じ,春にとう (花茎) が立つ。花はアブラナに似た十字花であるが,淡黄色である。日本には明治末期に渡来し,昭和になってから品種改良が盛んに行われた。品種により半結球性と結球性があり,また,まったく結球しないサントウハクサイ (山東白菜)なども同一種内の別変種と考えられている。普通8月に種子をまき,11~12月に収穫する。関東,東北によくできる。

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百科事典マイペディア 「ハクサイ(白菜)」の意味・わかりやすい解説

ハクサイ(白菜)【ハクサイ】

アブラナ科の一〜二年生の野菜。冷涼な気候を好む。中国で古くから栽培・改良され,日本へは明治以後導入された。淡黄緑色,倒卵形の大型根出葉を多数出す。春,花茎を出し先端に淡黄色の小花をつける。葉には結球性,半結球性,不結球性のものがあるが,ふつう結球性のものをハクサイと呼ぶ。葉は繊維が少なく,冬の漬物に重用されるほか生食,煮食する。

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