バキュリデス(英語表記)Bacchylides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バキュリデス」の意味・わかりやすい解説

バキュリデス
Bacchylides

[生]前510頃.ケネス島
[没]前450頃
ギリシアの抒情詩人。叔父シモニデスの跡を継いでギリシア各地の貴族宮廷に雇われ,あらゆる種類の合唱隊歌を作った。前 476年頃叔父とシチリアに渡り,シラクサのヒエロン1世の宮廷でピンダロスと腕を競った。のち追放されて,ペロポネソスに住んだらしい。作品は 1896年にパピルスのなかから発見されたエピニキオン (競技祝勝歌) 14編とディチュランボス 5編,および断片現存。ディチュランボスはほかの詩人のものがすべて失われたため,特に貴重である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android