バックワードダイオード(英語表記)backward diode

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バックワードダイオード」の意味・わかりやすい解説

バックワードダイオード
backward diode

エサキダイオードにおいて,半導体の不純物濃度を少し低くすると,図のような電圧・電流特性が得られる。この特性は,電圧の逆方向 (負方向) のほうが順方向より導通性が高く,通常ダイオードと比べると極性が逆になっているようにみえるので,バックワードダイオードと呼ばれる。電圧の低い範囲で導通の立上がりが急峻なため,小信号の応用 (混合器検波器,振幅制限器など) がある。また,エサキダイオードのバイアスの安定化にも使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android